一秀くんの同級生のブログ

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日本も格差社会に?

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買ったままずっと本棚にあった本「ルポ 貧困大国アメリカ」堤未果著(岩波新書)をやっと読みました。

2008年の日本エッセイストクラブ賞を受賞していて、とても良質なレポートです。

もう8年も経っていますが、アメリカで起こったことが5年遅れて日本でも起こると言われているので、日本に置き換えると、決して古くない内容だと思います。

アメリカでは、政府が大企業優遇政策を進めていくことにより、中間層が没落し、金持ちと貧乏人の差が激しくなる格差社会になり、大多数の貧困層の人々が「貧困ビジネス」によってさらに搾取され、惨めな生活を余儀なくされているという内容。

「貧困ビジネス」とは、貧困層の若者が高卒後には兵隊になるしかないような構造が出来ていたり、民間人が「海外派遣」という名目で戦地で働かされたりするうちに、劣化ウランを摂取せざるを得ない状況に追い込まれ、取り返しのつかない健康被害を受けるも、全く何の補償も受けられない人々を丁寧に取材しています。

戦争をビジネスにしている大企業が、下請け企業を使って、貧困層の人々を家畜か物のように消費している。人々の命や健康を奪っても、民間の下請け企業からの派遣という、責任の所在がはっきりしない形を取っている。
戦争は国家間で行われているのではなく、グローバル企業が、利益追求のために国家や勢力を持ち駒にして行なっているという視点です。

これだけでも、すごい暴露話だと思うのですが、「トンデモ本」にされないために、かなり抑えて書いてあると思いました。

著者の堤さんには、いろいろな情報が入っているだろうし、さらに汚い事実や人や企業もご存知だろうけれど、誰が見てもわかる統計情報や自分が取材した事実だけをデータにしています。

だから本当に怖い話なのです。

日本もこの路線をたどっているように思えます。

日本の軍事費(防衛費)は世界8位だそうで、年金はじわじわと削られているし、アメリカのようにメディアも買収されているように感じます。

つい先頃のアメリカ大統領選の報道も、クリントン氏が勝つとの応援報道一色でしたね。

アメリカと違うのは、第二次大戦で負けを経験した人達がいて、戦争の悲惨さを身を以て訴えてくれている点です。

朝ドラでも、戦時中の苦しい場面が繰り返し出てくるので、日本人の心の中に戦争は忌まわしいものという意識が刷り込まれているのがせめてもの救いだと思います。

映画「ランボー」のように、自分一人が生き残るために大量殺戮をしてもカッコイイという考え方が後から刷り込まれたとしても、、、。

堤さんは、トランプ氏を応援していたそうですね。

トランプ氏は資産家なので、政治献金をしてもらう必要がなく、企業の言いなりにならないところが良いのでしょうね。
by hirarin-601 | 2016-11-27 11:23