一秀くんの同級生のブログ

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アベック

 かわいい思い出がある。
 小学校に入学して、まだそんなに経っていない頃だったと思う。
 学校からの帰り道でかずちゃんと一緒になった。
 ポツポツ雨が降ってきたが、私は傘を持っていなかった。
 かずちゃんが自分の傘に一緒に入れてくれた。
 彼はこういうことを、ごく普通にしてくれる子供だった。

 何を話したのかは覚えていない。でも彼と話すのがとても楽しかったのは覚えている。
 この子ともっと話がしたい、お友達になりたいという気持ちが湧き起こった。

 ちょうどその時、同じ小学校の年上の男の子達が3、4人後ろから走って来て、
「アベック、アベック」とからかって去って行った。
 二人ともびっくりして走りだし、そのままそれぞれの家まで逃げ帰った。
「男の子と女の子はアベックなんだ!」
と知って、それ以後、かずちゃんと私が特に親しくなることはなかった。

 この時の、私が彼を好もしいと思う気持ちは、異性に対するものなどではなく、「善いもの」に対するあこがれだったと思う。
 同性同志だったらもっと仲良しになれたに違いない思うと、ちょっぴり残念だ。
by hirarin-601 | 2006-10-01 10:10 | 少年時代の植草さん